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日本赤十字広島看護大学25周年

Connecting Red Cross Nursing to the Future現在・過去・未来の
看護をつなぐ

日本赤十字広島看護大学は、
開学25周年という輝かしい節目を迎えました。
この四半世紀にわたる歩みは、
皆さまとの深い絆と温かいご支援なくしては
成し得ませんでした。
心より感謝申し上げます。
卒業生・修了生の皆さまにおけるご活躍、
在学生が日々の学びに注ぐ情熱、
そして地域の方々からの変わらぬご厚意は、
本学の誇りであり、力の源です。
この絆を更に深めながら、
私たちは看護の新たな領域を切り拓く挑戦を
続けてまいります。
過去の叡智を礎に、現在の実践を磨き上げ、
そして未来の看護を創造する——
この使命を胸に、
本学は皆さまとともにより一層の
飛躍を目指します。
これからの日本赤十字広島看護大学に
ご期待ください。

日本赤十字広島看護大学25周年

卒業生・修了生の皆さま、地域の皆さま、病院等の施設の皆さま、
他にもたくさんの方とのつながりがあって本学は25周年を迎えました。
この25周年企画が、今後も多くの方との縁を結び、
そのつながりの芽を育んでいく機会になればと思いロゴを作成しました。
フレンドリーな表情でご縁が結べますようにと願っております。

学長からのメッセージ Message

25年の歩み、
これからも続く看護の道

学長
田村 由美

日本赤十字広島看護大学は、伝統ある赤十字の看護師養成事業を看護師教育の高等教育化へと変革する中で、中国・四国地方における看護人材育成機関の拠点校として、21世紀の始まりの2000年4月に開学し、25周年を迎えました。この間、2004年に大学院修士課程を、2016年には博士課程を設置しました。開学以来、本学の成長を支えてくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。

本学は、開学以来25年間、赤十字の「人道」を理念とし、ヒューマンケアリングを基軸とした看護教育を継承し、3200人を超える卒業生、修了生の多くが、国内外の臨床・教育現場で活躍しています。また、本学のヒューマンケアリングセンターでは、「地域に開かれた大学」を掲げ、看護師の継続教育、地域住民の健康づくりの取り組み、学生ボランティア活動の推進など、地域のニーズを踏まえた地域社会への貢献を進めています。

25年の歩みを振り返る中でも特に、開学20周年に当たる2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの教育への影響があります。このことは、看護教育の在り方の大きな転換点となる出来事で、この5年間は、COVID-19 の感染対策と看護教育の質保証を核に、オンデマンド教育、シミュレーション教育などICTを活用した新たな教育技法を取り入れた看護教育を構築した教育DX推進黎明期となりました。すでに、2009年よりCBTやOSCEなど、ICT教育を先駆けて取り組んできたことにより、この変化に適切に対応することができました。

今後、人口減少、少子高齢化の加速で大学進学者数が減少し、大学を取り巻く環境はますます厳しくなります。2040年に向けて、「日本赤十字学園グランドデザイン2040」が策定されました。教育DXの推進や赤十字6看護大学間の連携、日本赤十字社の病院・施設との連携を重点課題としています。本学は、昨年から実施している赤十字6看護大学連携併願入試制度の充実等さらなる受験生確保対策強化をしていきます。また、赤十字組織のスケールメリットを活かして、教育と臨床との連携強化による看護実践力の高い看護人材育成や、臨床現場へのスムーズなトランジット体制、臨床看護師の大学院での学びの循環などの体制の構築に取り組みます。さらに、地域医療の未来に貢献する看護人材育成の取り組みをしていき、社会の変化に対応しつつ、赤十字の看護教育を発展させていきます。

関係各位の皆様には、今後とも、従来にも増すご支援ご指導を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

25周年記念事業 25th anniversary celebrations

ふたばスペース完成予想図

ふたばスペース

ふたばスペース」の整備

現役学生、卒業生、地域の方が繋がれる場所として、教育研究棟1階 エントランスホールに 「ふたばスペース」を整備します。
2色のスツールで、本学シンボルマークの「ふたば」を表現しています。
語り場・憩いの場・交流の場として、大学と皆様との架け橋にしていきたいと願いを込めています。

大学シンボルマーク:ふたば

ふたば
太陽に向かって伸びゆく双葉や、これから咲こうとする花の蕾をイメージしてデザインされています。学生たちの健やかな成長や看護技術・知識を表すとともに、日本赤十字の一員としての崇高なる精神の成長を象徴しています。

BPカフェ

大学祭でBPカフェを開催

10月19日(土)、本学の大学祭に合わせて開学25周年事業「BPカフェ」を開催しました。
地域住民の方々や来場者を対象に本学の学生や教員が血圧測定を行い、参加者は測定後、コーヒーなどを楽しみながらリラックスした時間を過ごしていただきました。
合計50名の方がご参加されましたが、ご家族連れの方も多く、「家族と一緒に血圧を測る機会が少ないため、このような機会は貴重」と大好評を博しました。
ご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。

卒業生の声 Messages from Graduates

  • 患者に寄り添った看護を行うことを意識しながら、
    日々の業務に励んでいます。
    患者に寄り添った
    看護を行うことを意識しながら、
    日々の業務に励んでいます。

    高見 賢次さん

    勤務先:JA広島総合病院 整形外科病棟

    開学25周年、誠におめでとうございます。私が当校に入学してから、早くも20年が経とうとしております。不安と期待を胸に抱きながら迎えた入学式の日のことを、最近のことのように思い出しております。
    大学では看護の基礎や看護技術を学び、ヒューマンケアリングについて学ぶことで、患者に寄り添った看護を行うことを意識しながら、日々の業務に励んでおります。当校で学ぶことによって、相手の気持ちを考え、尊重する理念を持つことができるようになったと、現場で働く中で実感いたしました。指導してくださった教員の皆様に、深く感謝申し上げます。
    現在は、慣れ親しんだ廿日市に恩返しをしたいという気持ちで、JA広島総合病院に勤めております。大学との交流も続いており、学生が実習に来られるたびに、自身の大学時代と照らし合わせながら、エールを送っております。
    大学のホームページを拝見いたしますと、自身が在籍していた時と比較し、修士課程や博士課程など、様々な分野を学ぶことができる学校になったと感じております。
    日本赤十字広島看護大学の今後益々のご発展を、心よりお祈り申し上げます。

  • 大学で出会った同期や先生は、
    私にとってかけがえのない存在です。

    丹下 友馨さん

    勤務先:広島赤十字・原爆病院

    日本赤十字広島看護大学開学25周年、おめでとうございます。
    私は、学部の4年間、大学院の3年間、教員として2年半と約10年間にわたりお世話になりました。大学では、さまざまな価値観に触れる機会に恵まれました。演習や実習では同期と意見交換をしながら、アメリカでの国際看護学演習では異文化に触れながら、対象者を尊重し多角的に理解する大切さを学びました。大学で出会った同期や先生とは、今でも繋がりがあり、私にとってかけがえのない存在です。
    現在、精神看護専門看護師として病棟で勤務しながら、認知症やせん妄患者へのケアや新卒看護師のサポートを担っています。一人ひとりが自分らしく過ごせるようにサポート方法を模索しています。今後も、大学で培った学びを糧に、自分自身に何ができるのか考え、貢献できたらと考えています。
    日本赤十字広島看護大学のさらなる発展を心から願っています。

  • 大学での学びを活かし、
    国際救援開発要員として活動しています。

    木村 仁美さん

    勤務先:大森赤十字病院

    西日本からの入学者が多い本学に、静岡県出身者が一人ポツンと入学したのが2005年。遠い地方での一人暮らしや大学生活にどんな未来が待ち受けているか想像もできなかったあの日から4年、一生の仲間に出会い、恩師に恵まれ、キャンパスを超えたたくさんの経験を積むことができました。
    当時国際看護演習で訪れた米コロラド大学で、日米の看護の違いを体感し、看護師の志の相違にも感銘を受けました。世界191カ国の赤十字・赤新月社との繋がりのある日本赤十字社、その特異な活動や看護の原点を学べる本学でライフワークを見つけ、卒後10年目で日本赤十字社の国際救援開発要員として避難民支援、国際赤十字赤新月社連盟の保健要員として支援の必要な国々への保健衛生向上活動を行いました。
    現在所属している大森赤十字病院は2016年から入職し、二次救急の小さな病院の特徴を生かして所属の集中治療室以外にも一般病棟、カテーテル室、救急外来での看護を経験しております。国際救援非拠点病院ですが、国際活動との二足の草鞋を応援してくださる同僚や上司に恵まれております。大学生活は短いですが、本学で提供してくださる数々の授業や演習に情熱をもって学ぶことは人生に大きな意味をもたらします。
    こうして今でも繋がりがあり、貢献できる喜びをもたらしてくれる本学に、これからも卒業生に「おかえり」と言われる場所であり続けてほしいと願っています。

  • 切磋琢磨して乗り越えたことが、
    就職後も頑張る糧になっています。

    冨士原 楓さん

    勤務先:福岡赤十字病院

    福岡赤十字病院に就職し、8年目となりました。現在は助産師として勤務し、妊娠期には外来で保健指導を行ったり、分娩期には分娩介助を行い、産褥期には産後のお母さんや赤ちゃんのケアをしています。
    大学4年生で行った助産実習や、性教育などは大変でしたが、助産師コースのみんなと切磋琢磨して乗り越えたことは、在学中の思い出として残っています。就職後も思い出し、頑張る糧になっています。
    当院は実習施設となっており、引率の恩師に会えて自分の近況報告ができることもとても嬉しく思っています。
    現在は学生指導を行う立場になり人に教えることの難しさ、大変さを実感しています。
    授業で多くのご指導をいただいた先生方や、実習で指導してくださった先輩助産師の皆さんをお手本とし、臨地で後輩たちに伝えていけるように日々精進していきたいと思います。

  • 講義や実習等で培った知識や経験は
    今の仕事に活かされています。

    井手 香菜子さん

    勤務先:豊前市役所 健康長寿推進課 健康増進係

    私は現在福岡県豊前市役所で保健師として働いています。今は、母子保健を担当しており、妊婦さんや、生まれてから小学校に上がるまでの子どもとそのご家族を対象に日々保健活動をしています。
    病院に務める看護師と違って、今健康な状態を維持し、子どもが健やかに育つために、健康教育や家庭訪問、健診や育児相談などを行っており、市民の皆さんの生活に一歩踏み込んで関わる仕事にとてもやりがいを感じています。
    学生時代には、『地域を見る』ために実際に地域に出て自分で調査をしたり、集めたデータをもとに地域で生活する人々が健康に生活できるような取り組みについて考えたりと、病院実習では経験できない、より幅広い人々の健康について学ぶことができました。講義や実習等で培った知識や経験はとても今の仕事に活かされています。
    時には課題や困難に直面することもあるでしょうが、これまでの経験が必ず将来の仕事に役立つと信じて頑張ってください。

25年のあゆみ History

2000年4月 日本赤十字広島看護大学看護学部看護学科開設
2003年3月 大学の校舎が「第1回はつかいち景観づくり大賞」を受賞
2004年4月 大学院看護学研究科看護学専攻(修士課程)開設
2009年3月 公益財団法人大学基準協会より大学基準適合の認定を取得
2009年4月 ヒューマンケアリングセンターを設置
2009年4月 助産師教育課程開設
2009年4月 大学院(修士課程)に専門看護師コース開設
2009年6月 認定看護師教育課程「摂食・嚥下障害看護」開設
2009年6月 開学10周年記念式典を開催
2009年7月 大学教育・学生支援推進事業【テーマB】採択
2009年9月 大学教育・学生支援推進事業【テーマA】採択
2011年4月 コロラド大学(アメリカ)と学術交流協定締結
2012年4月 国際救援・開発協力看護師コース開設
2012年4月 情報センター開設
2016年3月 公益財団法人大学基準協会より大学基準適合の認定を引き続き取得
2016年4月 大学院看護学研究科共同看護学専攻(博士課程)開設
2018年3月 ラ・ソース大学(スイス)と国際交流協定を締結
2019年3月 フィリピン大学マニラ校(フィリピン)と国際交流協定を締結
2021年3月 和歌山県湯浅町、早稲田大学と学校防災プロジェクトに関する協定書を締結
2023年3月 公益財団法人大学基準協会より大学基準適合の認定を引き続き取得
2024年2月 フィリピン大学マニラ校(フィリピン)と国際交流協定を再締結
2024年7月 ラ・ソース大学(スイス)と国際交流協定を再締結

開学25周年寄付金
募集のご案内 Donation

開学25周年記念事業として、「現在・過去・未来の看護をつなぐ」をキャッチフレーズに、現役学生と卒業生・修了生の皆さま、そして地域の皆さまとのつながりの強化を目的とし、「ふたばスペース」の整備をはじめとした事業を実施いたします。
皆様におかれましては、これらの取組に是非ご賛同いただき、本学の教育研究環境の一層の充実のため、開学25周年記念事業にかかる寄付への格別のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

※ご協力いただける方はこちらの
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